【はじめに】
先輩から、
「これお願いできる?」
と言われる。
本当は記録がまだ終わっていない。
点滴の確認も残っている。
患者さんへの報告もしなければいけない。
頭の中では、
「このあと自分の仕事もたくさん残っている」
と分かっている。
それなのに、
「大丈夫です。」
と反射的に答えてしまう。
そんな経験はありませんか。
新人看護師の頃の私は、何度もそうしていました。
本当は大丈夫ではありませんでした。
でも断れませんでした。
断ったら迷惑をかける気がした。
新人なのに断るなんて失礼な気がした。
少しでも病棟の役に立ちたいと思っていました。
この記事では、新人看護師が頼まれると無理をしてしまう理由について、
私の経験も交えながらお話しします。
新人看護師が断れないのはよくあることです
新人看護師はまだ立場が弱いと感じています。
先輩の忙しさも見えている。
病棟全体の状況も気になる。
だから、「今は無理です」となかなか言えません。
むしろ真面目な人ほど断れません。
優しい人ほど断れません。
周りのことを考える人ほど断れません。
断れないのは性格が弱いからではありません。
新人という立場がそうさせている部分も大きいのです。
私も「大丈夫です」と言って抱え込んでいました
新人の頃、私はよく病棟全体の仕事を優先していました。
自分の記録はまだ終わっていない。
点滴の確認も残っている。
それでも、
「これお願い。」と言われると、
「分かりました。」と答えていました。
本当は大丈夫ではありません。
でも、
「自分がやった方が病棟全体が回るかもしれない。」
「新人なのに断るのはよくない。」
そう思っていました。
結果として、自分の仕事はどんどん後回しになります。
勤務終了時間が近づいても記録が終わらない。
確認も残っている。
気がつけば、自分だけ残っている。
あの頃の私は、自分の仕事よりも病棟全体を優先しなければいけないと思い込んでいました。
新人看護師が断れない3つの理由
断ったら嫌われる気がするから
新人は先輩との関係に敏感です。
少しでも嫌われたくない。
迷惑だと思われたくない。
だから頼まれると断れません。
「嫌われるくらいなら自分が頑張ろう。」
そう考えてしまいます。
新人なのに断るのは失礼だと思っているから
新人だからこそ、
「頼まれたことは全部やらなければいけない。」
と思ってしまいます。
でも実際には、業務量を共有することも大切なことです。
新人だから何でも引き受けなければいけないわけではありません。
病棟全体を優先してしまうから
ここが私自身、一番大きかった部分です。
自分の仕事が残っていても、
「病棟全体の仕事を終わらせた方がいい。」
と思っていました。
でも今なら分かります。
自分の記録。
自分の確認。
自分の報告。
それも病棟全体を支える大切な仕事だったのです。
断れないのは弱さではなく責任感です
断れない人は、責任感があります。
先輩の負担を減らしたい。
病棟全体を回したい。
患者さんに迷惑をかけたくない。
そんな気持ちが強いからこそ、自分を後回しにしてしまいます。
だから私は、
「断れない自分はダメだ。」
とは思わないでほしいのです。
あなたは周りのことを考えられる人です。
ただ、その優しさが自分自身を苦しめているだけなのかもしれません。
「断る」のではなく「今の状況を伝える」
新人にとって、
「できません。」
と言うのはとても難しいことです。
だから私は、
「断る」ではなく、
「今の状況を伝える」という考え方をおすすめします。
例えば、
「今、記録と点滴確認が残っています。どちらを優先した方がいいですか?」
「この後ならできますが、それでも大丈夫ですか?」
こう伝えることは拒否ではありません。
優先順位の相談です。
新人に求められているのは完璧な対応ではなく、安全な判断です。
それでも断れない職場なら環境の問題もあります
新人が何でも引き受けることを前提にしている。
業務量を見ずに仕事を頼む。
断ると不機嫌になる。
そんな職場では誰でも苦しくなります。
新人だけが悪いわけではありません。
もし今の職場で、
「何も断れない。」
「毎日抱え込んでしまう。」
という状態なら、環境の影響も考えてみてください。
まとめ
新人看護師が断れないのは、弱いからではありません。
責任感があるから。
周りを見ているから。
迷惑をかけたくないから。
だから無理をしてしまいます。
でも、あなたが壊れてまで引き受ける必要はありません。
自分の仕事も病棟全体を支える大切な仕事です。
どうか自分を後回しにしすぎないでください。
FAQ
Q. 新人看護師が先輩の頼みを断れないのは普通ですか?
はい、とても普通のことです。
新人の頃は先輩との関係を気にするため、頼まれたことを断るのが難しくなります。
私自身も「断ったら迷惑をかける」と思い、何でも引き受けていました。
まずは自分だけではないことを知ってください。
Q. 断ると嫌われそうで怖いです
その気持ちはよく分かります。
忙しそうな先輩を見ると断りづらいですよね。
ただ、業務量を共有することは悪いことではありません。
「今〇〇が残っています。」
と状況を伝えることも大切なコミュニケーションです。
Q. 頼まれた仕事を引き受けすぎて自分だけ終わりません
私も同じ経験をしていました。
病棟全体を優先するあまり、自分の仕事を後回しにしていました。
でも、自分の記録や確認も病棟全体を支える仕事です。
自分の仕事を軽く見ないことも大切です。
Q. 断れない自分は看護師に向いていませんか?
そんなことはありません。
断れない人は責任感が強く、周囲をよく見ている人です。
ただ、その優しさが自分自身を苦しめている場合があります。
向いていないのではなく、自分を後回しにしすぎているだけかもしれません。
Q. どうすれば少しずつ伝えられるようになりますか?
最初から断ろうとしなくて大丈夫です。
「今〇〇が残っています。」
「この後でも大丈夫ですか?」
と現状を伝えることから始めてみてください。
少しずつ自分の状況を共有できるようになるだけでも、大きな変化になります。
最後の一言
あの頃の私は、
「大丈夫です。」
と言いながら、本当はまったく大丈夫ではありませんでした。
病棟のため。
先輩のため。
患者さんのため。
そう思って無理をしていました。
でも今なら分かります。
自分の仕事も、自分の時間も、大切にしてよかったのだと。
もし今のあなたが同じように抱え込んでいるなら、
どうか自分を後回しにしすぎないでください。
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