新人看護師が『優先順位が分からない』と感じる理由|何から手をつければいいか分からないあなたへ

仕事の悩み

【はじめに】

  • 受け持ち部屋からナースコールが鳴る
  • 記録はまだまだ残っている
  • 点滴の交換時間も近い
  • 先輩へ報告したいこともある
  • 患者家族から「すみません。」と声を掛けられる

その瞬間、「何からやればいいの!?」と頭が真っ白になったことはありませんか?

多重課題が降りかかってくること、たまにありますよね…。

新人看護師の頃の私は、まさにそうでした。

全部大事に見えるから、全部やらなければいけない気がしてしまいます。

でも体は一つしかありません。

何から手をつければいいのか分からず、その場で固まってしまう。

  • 「私って要領悪いなぁ…てきぱきこなせたらかっこいいのになぁ」
  • 「多重課題こなせないと看護師としてやっていけないよね…」

そんな風に考えてしまい、自分を責めていました。

でも今振り返ると、優先順位が分からなかったのは能力不足ではなかったと思っています。

この記事では、新人看護師が優先順位に悩む理由と、少し気持ちが楽になる考え方についてお話しします。

新人看護師が優先順位で悩むのはよくあること?

新人看護師は毎日たくさんの仕事に囲まれています。

  • バイタル測定
  • 点滴の管理
  • 内服薬の管理
  • 看護記録の記入
  • ナースコール対応
  • 患者さんからの訴えに耳を傾ける
  • 先輩や上司への報告業務

どれも大切な仕事です。

だからこそ、「どれを後回しにしても大丈夫か分からない」という状態になります。

先輩は経験の中で「今すぐやるべきこと」「少し待っても大丈夫なこと」を判断しています。

でも新人にはその経験がありません。

だから全部が同じくらい重要に見えるのです。

優先順位が分からないのは、能力が低いからではありません。

「優先順位の付け方」は新人として自然な悩みなのです。

新人看護師が優先順位をつけられない3つの理由

全部が大事に見えるから

新人はまだ経験が少ないため、「どれが特に重要か」を判断する材料がありません。

そのため、ナースコールも、記録も、患者さんからの訴えも全部同じくらい大切に見えてしまいます。

だから迷いますし、動けなくなります。

誰もが通る道だと思います。

患者さんを待たせることに罪悪感があるから

患者さんから呼ばれると、すぐに対応しなければいけない気がします。

でも実際には、他の患者さんの安全確保を優先する場面もあります。

新人はその判断が難しいため、すべてに全力で応えようとしてしまいます。

その結果、自分自身の仕事がどんどん溜まってしまい、苦しくなってしまいます。

怒られた経験が判断を鈍らせるから

新人の頃に怒られた経験が多い人ほど優先順位に悩みやすくなります。

  • 「これを後回しにして怒られたら嫌だな…どうしようかな…」
  • 「自分なりに考えてやってるつもりだけど、また注意されたらどうしよう…」

萎縮している状態では仕事そのものより、怒られないための判断になってしまうものです。

するとますます優先順位が分からなくなりますよね…。

優先順位が分からないのは能力不足ではありません

新卒の頃はてきぱきと動けている先輩たちを見て自分とのレベルの差に落ち込むこともありました…

ですが、経験を重ねるうちに分かってきたことがあります。

先輩が判断できるのは、看護の仕事に適正があるからではありません。
数え切れないほどの患者さんを見て、数え切れないほどの判断をしてきたからです。

「慣れ」による部分がとても大きいと思います。

なので、新人に同じ判断ができないのは当然です。

だから、「優先順位が分からない=仕事ができない」ではありません。

まずはそのことを覚えておいてほしいと思います。

私が少し楽になった考え方

とても基本的なことですが、「迷ったら相談する」ということです。

  • ナースコールと報告が重なった時
  • 患者さん対応と記録が重なった時

そんなふうに多重課題が発生した時、私は先輩に、

「今、〇〇と△△が重なっています。どちらを優先した方が良いか判断がつかなくて…」と聞くようにしました。

すると、助けてくれる先輩が多かったです。

新人に求められているのは完璧な判断ではなく安全な判断です。

分からない時に相談することも、大切な看護だと思います。

まずは命に関わることを優先する

  • 呼吸状態がいつもと違う
  • いつもよりぼーっとしているように思える
  • 急な血圧低下
  • 転倒や出血
  • 強い痛みの訴え

こうしたものは優先度が高いですよね。

逆に、記録などは少し後でも対応できますよね。

最初の頃はこれくらいシンプルに考えたほうがスムーズに事が進みます。

すべてを完璧に判断する必要はありません。

まずは、「患者さんの安全に関わることは何か」を考える癖をつけるだけでも変わってきます。

環境によっては誰でも混乱します

新人が優先順位で悩む原因は個人だけではありません。

  • 教育体制が整っておらず、相談できる人が職場にいない
  • 判断に迷ったとき、先輩に聞いても怒られてしまう
  • 仕事に慣れていない時期でもフォローしてもらえない
  • 忙しさのあまり、余裕のない人がほとんど

そんな職場では誰でも混乱します。

新人に優先順位を教えず、結果だけを責める職場もあります。

もし今のあなたが苦しんでいるなら、自分だけを責めないでください。

環境にも原因があるかもしれません。

まとめ

新人看護師が優先順位に悩むのは自然なことです。

経験が少ないからです。

全部を大切にしようとしているからです。

何も考えていないからではありません。

あれこれと考えすぎているくらいだと思います。

もし今、「何から手をつければいいのか分からない」と苦しんでいるなら、まずは自分を責めすぎないでください。

そして、可能ならば一人で抱え込まずに話しやすい先輩に相談してみてください。

新人に必要なのは完璧な判断ではなく、安全な判断です。

FAQ

Q. 新人看護師が優先順位をつけられないのはよくあることですか?

良くあることだと思います。私も未だに迷うことがあります…。

新人看護師はまだ経験が少ないため、「今すぐ対応するべきこと」と「少し待っても大丈夫なこと」の判断材料が十分にありません。

私自身も新人の頃は、ナースコールも記録も報告も全部同じくらい大事に見えていました。

優先順位が分からないのは能力不足ではなく、経験不足による自然な悩みです。

Q. 何から手をつければいいか分からず固まってしまいます

私も新人の頃によくありました。

複数のことが同時に起こると、頭の中がいっぱいになり動けなくなることがあります。

そんな時は無理に一人で判断しようとせず、

「今〇〇と△△が重なっています。どちらを優先した方がいいですか?」

と先輩へ相談してみてください。

そこで冷たい態度を取られるのであれば、それは良い環境とは言えません。

新人に求められているのは完璧な判断ではなく、安全な判断です。

Q. 優先順位が分からないと看護師に向いていませんか?

大丈夫です!そんなことはありません!

実際に私も新人時代は何から手をつければいいのか分からず、自分は看護師に向いていないと思っていました。

でも経験を重ねるうちに少しずつ判断できるようになりました。

優先順位を考える力は才能ではなく経験で育つものです。

今できないからといって、向いていないと思う必要はありません。

Q. 先輩に相談するのが申し訳ないです

その気持ちはとてもよく分かります。

忙しそうな先輩を見ると、「こんなことで声をかけていいのかな」と悩みますよね。

でも新人のうちは相談することも仕事の一部です。

相談せずに一人で抱え込み、患者さんの安全に関わる判断をしてしまう方がリスクは大きくなります。

遠慮しすぎず、まずは患者さんの安全を優先してください。

Q. いつ頃から優先順位が分かるようになりますか?

個人差はありますが、多くの新人看護師は経験を積む中で少しずつ判断できるようになります。

最初から完璧に優先順位をつけられる人はほとんどいません。

私も新人の頃は毎日のように迷っていました。

焦らなくても大丈夫です。

昨日より少し判断できることが増えていけば、それは確実に成長しています。

最後の一言

優先順位が分からないあなたは、仕事ができないわけではありません。

何も考えていないから迷うのではなく、全部を大切にしようとしているから苦しくなっているのです。

新人の頃の私もそうでした。

ナースコールも気になるし、患者さんの訴えも気になる。

記録も終わっていない。でも、報告もしないといけない。

そのたびに頭の中がいっぱいになっていました。

だから今、同じように苦しんでいるあなたに伝えたいです。

優先順位が分からないのは、能力がないからではありません。

経験が少ないだけです。焦らなくて大丈夫です。

少しずつ経験を重ねながら、あなたなりの判断ができるようになっていきます。

この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

おすすめ記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました