新人看護師が患者さんと話すのが怖い理由|うまく関われないあなたへ

壊れる前のサイン

【はじめに】

「患者さんの部屋に入る前、少し立ち止まってしまう…」

「今日は何を聞かれるんだろう

「うまく話せるかな

そんな不安を抱えながら働いていませんか。

新人看護師の頃、私は患者さんと話すことがとても怖かったです。

先輩に怒られる怖さとは少し違いました。

患者さんは優しく話しかけてくれる。

だからこそ、

その優しさに応えられなかったらどうしよう。

質問に答えられなかったらどうしよう。

「この看護師さん、大丈夫かな。」

そう思われたらどうしよう。

そんなことばかり考えていました。

周りを見ると、先輩たちは患者さんと自然に笑いながら話している。

自分だけがぎこちなくて、看護師に向いていないのではないかと思ったこともあります。

でも今振り返ると、

患者さんと話すのが怖かったのは、コミュニケーション能力が低かったからではありません。

「患者さんを安心させたい。」

「不安にさせたくない。」

そんな気持ちが強かったからこそ、怖くなっていたのだと思います。

この記事では、

新人看護師が患者さんと話すのが怖い理由と、

うまく関われないと感じてしまう本当の原因についてお話しします。


新人看護師が患者さんと話すのを怖いと感じるのは普通?

結論から言うと、とても普通のことだと思います。

新人看護師は、知識も技術もまだ発展途上です。

毎日分からないことばかりで、自分自身も不安を抱えています。

それなのに、患者さんから見ればあなたは「看護師さん」です。

そのギャップが、とても苦しいのです。


患者さんからは「新人」ではなく「看護師」として見られる

新人看護師にとって、一番苦しいのはここかもしれません。

自分では、

「まだ分からないことばかり

「先輩に聞かないと判断できない

と思っている。

でも患者さんは、

「看護師さん。」

と呼んでくれます。

そして、

「先生は何て言っていましたか?」

「この薬は何の薬ですか?」

「今日はお風呂に入れますか?」

「この点滴はあとどれくらいですか?」

「いつ退院できそうですか?」

そんな質問をしてきます。

答えられない。

分からない。

その瞬間、

自分が看護師失格のような気持ちになることがあります。


病室へ入る前から緊張してしまう

患者さんと話す怖さは、会話が始まってからではありません。

病室へ向かう途中。

カーテンを開ける前。

ノックをする前。

その数秒間が、とても長く感じることがあります。

「今日は何を聞かれるかな。」

「昨日の対応で嫌な思いをさせていないかな。」

「うまく笑顔で話せるかな。」

そんなことを考えながら、一度深呼吸をして病室へ入る。

新人看護師なら、きっと経験したことがあるのではないでしょうか。


患者さんからの質問に答えられないのが怖い

新人看護師にとって、

患者さんの何気ない質問が怖く感じることがあります。

「この薬って何のために飲んでいるの?」

「先生は朝、何て言ってた?」

「この痛みは大丈夫?」

「この管はいつ抜けるの?」

「今日は歩いていいの?」

本当は患者さんも、不安だから聞いているだけ。

でも新人看護師は、

「答えられなかったらどうしよう。」

という気持ちでいっぱいになります。


「確認してきます」の一言すら怖かった

私は新人時代、

「確認してきます。」

と言うことが怖くてたまりませんでした。

本当は、分からないことを確認するのは正しい行動です。

患者さんの安全を守るためにも必要なことです。

それなのに、

「頼りないと思われたかな。」

「この看護師さん、不安だなって思われたかな。」

そんなことばかり考えていました。

でも今は思うのです。

曖昧な知識で答えるより、

「確認してきます。」

と誠実に伝えられる人の方が、患者さんは安心できるのではないかと。


沈黙が怖くて空回りしてしまう

何か話さなければ。

気まずくしないようにしなければ。

そう思うほど、言葉が出てこなくなります。

無理に話題を探して、

何を言ったか分からなくなる。

患者さんが静かにしているだけなのに、

「自分のせいで空気が悪くなった。」

と思ってしまう。

でも患者さんも、ずっと話したいわけではありません。

静かに過ごしたい時もあります。

沈黙は、必ずしも失敗ではないのです。


患者さんの表情ひとつで落ち込んでしまう

少し困った顔をされた。

少し反応が薄かった。

それだけで、

「説明が悪かったのかな。」

「頼りなく見えたかな。」

と考えてしまう。

でも、患者さんにもその日の体調があります。

痛みが強い日もある。

不安な日もある。

表情の全てが、あなたの対応の結果ではありません。


患者さんと話すのが怖いのは、優しさや責任感があるからかもしれない

もし今、

患者さんと話すのが怖いと思っているなら、

それは患者さんを大切に思っている証拠なのかもしれません。

安心してほしい。

不安にさせたくない。

力になりたい。

そんな気持ちがあるからこそ、

うまくできない自分に苦しくなる。

だから、

「コミュニケーション能力がない。」

と決めつけなくても大丈夫です。


少しずつ関われるようになるために

無理に会話を盛り上げようとしなくてもいいと思います。

分からないことは、

「確認してきます。」で大丈夫です。

沈黙があっても大丈夫です。

まずは、

笑顔で挨拶をすること。

患者さんの話を最後まで聞くこと。

それだけでも、十分に看護は始まっているのだと思います。


FAQ

Q. 患者さんと話すのが怖いのは普通ですか?

珍しいことではありません。私もそうでした。

新人看護師は、知識や技術だけでなく、患者さんとの関わり方にも不安を抱えています。

特に責任感が強い人ほど、

「安心してもらわなければ。」

という思いが強くなり、怖さを感じやすいと思います。


Q. 患者さんの質問に答えられません

分からない時は、無理に答えなくて大丈夫です。

「確認してきます。」

と言えることも、患者さんを大切にする行動の一つだと思います。


Q. 沈黙になるのが怖いです

患者さんは、必ずしも会話を求めているわけではありません。

静かな時間を一緒に過ごすことも、看護の一つです。


Q. 患者さんに頼りなく思われていそうで不安です

新人看護師は、自分が思っている以上に、一生懸命さが患者さんへ伝わっています。

完璧な答えよりも、誠実に向き合う姿勢の方が大切なのかもしれません。


まとめ

新人看護師が患者さんと話すのが怖いのは、

新人なのに看護師として見られる

質問に答えられない不安

安心させなければという責任感

頼りなく思われたくない気持ち

が重なっているからです。

だから、

話すのが苦手だからと、自分を責めなくても大丈夫です。


最後の一言

もし今、

患者さんと話すのが怖いと思っているなら、

それは、

あなたが患者さんを安心させたいと思っているからではないでしょうか。

不安にさせたくない。

頼ってもらえる看護師でいたい。

そんな優しい気持ちがあるからこそ、怖くなることがあります。

だから、

会話が上手じゃなくても大丈夫です。

分からないことがあっても大丈夫です。

「確認してきます。」

と誠実に伝えられることも、

患者さんを安心させる立派な看護の一つなのだと、私は思います。


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