新人看護師が『申し送りが怖い』理由|頭が真っ白になってしまうあなたへ

壊れる前のサイン

【はじめに】

「申し送りの順番が近づくだけで緊張感が高まる…」

「自分の名前を呼ばれた瞬間、頭が真っ白になる…」

「終わったあとも、『あそこはこう言えばよかった』と何度も思い返してしまう…」

そんなふうに、申し送りが怖くて仕方ないと感じていませんか。

新人看護師にとって、申し送りはただの情報共有ではありません。

先輩の前で話すこと。

自分の考えを伝えること。

「仕事ができる新人かどうか」を見られているような気がしてしまう時間でもあります。

実は私も、新人時代は申し送りが大嫌いでした。

申し送りの時間が近づくと心臓が速くなり、手汗が止まらなくなる。

自分の順番が近づくほど、

「また頭が真っ白になったらどうしよう。」

という不安ばかりが大きくなっていました。

でも今振り返ると、

申し送りが怖かったのは、話すのが下手だったからではありませんでした。

ある出来事がきっかけで、

「また同じことを言われるかもしれない…!」

という恐怖を抱えるようになってしまったからです。

この記事では、新人看護師が申し送りを怖いと感じる理由と、

私自身の経験をもとに、その苦しさについてお話しします。


新人看護師が申し送りを怖いと感じるのは普通です

新人看護師は、

患者さんの状態を把握しながら、

何を伝えるべきか考え、

間違えないように話し、

さらに先輩の反応まで気にしています。

頭の中では、

「これを先に言った方がいいかな。」

「この情報は必要かな。」

「変なことを言ったらどうしよう。」

と、たくさんのことを同時に考えています。

だから、頭が真っ白になってしまうのは、ごく自然なことです。

決して、あなたの能力が低いわけではありません。


新人看護師が申し送りを怖いと感じる3つの理由

患者さんに迷惑をかけたくない

看護師の申し送りは、患者さんの安全につながります。

だからこそ、

「大切なことを伝え忘れたらどうしよう。」

という責任感が強くなります。

患者さんを大切に思っている人ほど、申し送りにも緊張してしまうのです。


一度怒られた経験が忘れられない

新人時代は、一度強く言われたことを何度も思い返してしまいます。

申し送りの途中で止められたり、

冷たい口調で指摘されたりすると、

「また同じことを言われるかもしれない。」

という恐怖が心に残ります。


『仕事ができない新人』と思われるのが怖い

新人看護師は、

先輩からどう見られているかをとても気にします。

少し言葉に詰まっただけでも、

「仕事ができないと思われた。」

と感じてしまうことがあります。


私は一度、申し送りで頭が真っ白になりました

入職して間もない頃、

初めて患者さんの受け持ちを持った日のことでした。

その日は、フォローについてくれていた先輩へ申し送りをすることになりました。

もちろん、人生で初めての申し送りです。

正直、

「何を申し送ればいいんだろう…」

それしか考えられませんでした。

患者さんのバイタル。

食事の様子。

その日気になったこと。

頭の中で必死に整理しながら、

「これは伝えておいた方がいいかもしれない。」

そう思ったことを、勇気を出して申し送りしました。

すると、その先輩は無表情のまま、

「で?それは何?」

と言いました。

私は意味が分からず、固まってしまいました。

さらに、

「申し送りされた私に、その仕事をやれってこと?」

「なんでそれを私に申し送るの?」

「この前、〇〇さんのシャドーについた時に何を学んだの?」

と続きました。

何を言われているのか理解できませんでした。

頭の中が真っ白になって、

何を話していたのかも分からなくなりました。

その場では、

「すみません。」

としか言えませんでした。

申し送りが終わったあと、

ロッカー室に戻るまでの廊下を歩きながら、

「自分は看護師に向いていないのかもしれない。」

と本気で思いました。

それからしばらくは、

申し送りの時間が近づくだけで心臓が速くなり、

自分の順番が近づくと頭が真っ白になるようになりました。


申し送りが怖いのは、話すのが下手だからではありません

今振り返ると、

私は申し送りが苦手だったわけではありません。

本当に怖かったのは、

「また同じように否定されるかもしれない。」という恐怖でした。

でも、今は違う職場で働いています。

経験を重ねる中で、

「全部を伝えようとしなくていい。」

「その時間で一番大切なことを伝えればいい。」

ということを少しずつ覚えていきました。

そのおかげで、申し送りをする時の緊張感も以前ほど強くはなくなりました。

だから今、あの頃の自分を振り返って思うことがあります。

あの時の自分が悪かったとは思いません。

何を申し送ればいいのか分からない新人に対して、

「なんでそれを私に申し送るの?」

「この前、何を学んだの?」

と、相手を萎縮させるような指導しかできない環境に問題があったのだと思っています。


それでも毎日怖いなら、環境の問題かもしれません

人前で叱責する。

無表情で詰める。

新人が質問しづらい雰囲気を作る。

そんな職場では、誰でも申し送りが怖くなります。

あなたが弱いからではありません。

安心して話せる環境ではないことも、申し送りが怖いと感じる大きな原因の一つなのです。


まとめ

新人看護師が申し送りを怖いと感じるのは、

話すのが下手だからではありません。

患者さんのために、

ちゃんと伝えたい。

失敗したくない。

そう思う真面目な新人看護師だからこそ、

頭が真っ白になってしまうのです。

そして、

もし申し送りの時間が近づくだけで苦しくなるなら、

それはあなたの能力ではなく、

環境の影響かもしれません。


FAQ

Q. 新人看護師が申し送りで緊張するのは普通ですか?

はい、よくあることだと思います。私の同期もそうでした。

新人看護師は情報整理、責任感、先輩からの評価への不安を同時に抱えています。

そのため、頭が真っ白になることは珍しくありません。

Q. 頭が真っ白になった時はどうすればいいですか?

無理に思い出そうとせず、

「すみません、確認させてください。」

と一度区切ることも大切です。

確認することは、患者さんを守るための行動です。

Q. 申し送りで怒られてトラウマになりました。普通でしょうか?

珍しいことではありません。

一度強い言葉で否定された経験は、次の申し送りへの恐怖につながることがあります。

あなたが弱いからではありません。

Q. 申し送りが苦手だと看護師に向いていませんか?

そんなことはありません。

経験を積み、環境が変わることで、少しずつ落ち着いて話せるようになる人はたくさんいます。


最後の一言

あの日、勇気を出して申し送りをしたあなたは、

決して仕事ができない新人ではありません。

患者さんのために、

「ちゃんと伝えなければ。」

と必死に考えていた、

とても真面目で優しい新人看護師だったのです。


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