新人看護師へのいじめはなぜ起こる?|新人を追い詰める病棟文化の正体

人間関係

【はじめに】

「これって、いじめなんじゃないか…」「今のって明らかにパワハラじゃない?」

そう思いながらも、

  • 「自分が悪いだけかもしれない」
  • 「最初のうちは我慢しよう」
  • 「厳しい世界っていうのは分かっていたし…」

と、自分を納得させようとしていませんか?

新人看護師の頃は、

  • 周りに人がいても関係なく怒鳴られる
  • 質問しても冷たくされる
  • 教えてもらえないのに、「質問しなかった!!」と責められる
  • 自分だけ空気みたいに扱われる

そんな経験をする人も少なくありません。

そして怖いのは、それを“いじめ”や”パワハラ”と認識できないまま、「自分が悪いんだ」と思い込みながら壊れていくことです。

私自身もそうでした。

新人時代の私は、毎週のように怒られていました。

  • 「前も教えたよね?」
  • 「なんでできないの?」
  • 「〇〇さんはもっと先に進んでるのに」

そんな言葉を何度も言われ、ナースステーションで怒鳴られることもありました。

違和感を覚えながらも最初は「自分ができないから怒られるのかな」と思っていました。

ですが次第に、

  • 段々と萎縮してしまい報告が怖い
  • 心が折れてしまい、質問できない状態になる
  • とにかく存在感を消して働く

そんな風にになっていました。

そしていつしか、「早く仕事を覚えたい」ではなく、「怒られないように生き残りたい」へ変わっていました。

この記事では、

  • 新人看護師へのいじめはなぜ起こるのか
  • 「自分が悪い」と思い込みながら壊れていく構造
  • 新人を追い詰める、その職場独自の文化
  • 本当に大切だと思う考え方

について、実体験も交えながらお話しします。

新人看護師はいじめの的になりやすい?

就職して間もないころは、

  • 新しい環境で分からないことだらけ
  • 要領をつかめず、失敗も重なる
  • 周囲へ迷惑をかけている感覚

があるため、ミスをすることも多々あります。

当然、長く働いている職員にも新人時代はあったわけで、同じようにミスを重ねていたのかもしれません。

ですが、その時の気持ちを忘れてしまい、「なんでこんな簡単なことも出来ないの?」と攻撃してくる人もいるのが現実です。

その人にとっては当たり前に出来ることでも、就職して間もない職員にはまだ難しいということを理解できる人が多ければ、新人に対するいじめやパワハラは起きないと思っています。


最初は「怖い」だけだった

最初は「なんか怖い先輩だな…」くらいでした。

ですが少しずつ、

  • 質問すると空気が悪くなる
  • 話しかけづらくなる
  • 人前でも関係なく声を荒げて怒り出す
  • 自分だけ冷たい態度を取られる

そんな状況が増えていきました。

すると次第に、「また怒られるかもしれない」が頭から離れなくなりますよね。

こうなると負のループが始まります。


「自分が悪い」と思いながら壊れていく

これが一番怖い部分だと思います。

徐々に自己肯定感が削られていく中で、限界を迎えてしまうことがあります。

私の場合は、以下のイラストのような流れでした。



という悪循環へ入っていきます。

そして最終的には、

  • 自信喪失
  • 思考停止
  • 常時緊張
  • 存在感を消す

状態になっていくのです。

退職する数か月前は、「どうしたら成長できるか」ではなく、「どうしたら怒られずに済むか」ばかり考えていました。


「教育」と「いじめ」の境界が分からなくなる

新人時代は、厳しい指導なのか、ただの感情的対応なのか分からなくなることがあります。

もちろん、患者さんの安全を守るために厳しく指導される場面はあります。

ですが、

  • 誰かが近くにいても構わず怒鳴られる
  • 人格否定されることがある
  • 萎縮していても誰も気に掛けない
  • 質問しても答えないのにミスをすると責められる

こうした状態が続くなら、それは健全な教育とは言えないと私は思います。


「新人を追い詰める職場独自の文化」は確かに存在する

今振り返ると、私が苦しんでいたのは“特定の先輩だけ”ではありませんでした。

病棟全体に「新人は怒鳴られて育つ」ような空気がありました。

例えば、

  • 新人は黙って動くべき
  • 質問すると空気が悪くなる
  • 萎縮していても放置
  • 「見て覚えて」が当たり前
  • 教えないのにできないと責める

そんな空気です。

そして怖いのは、その環境にいるうちに新人自身も、「これが普通なんだ」と思い込んでしまうことです。

それは決して普通ではありません。


「存在感を消して働く新人」が出来上がる

  • なるべく目立たないよう行動する
  • 常に顔色を窺ってしまう
  • 空気を壊さないよう努める
  • とにかく怒られないように振る舞う

それだけを考えて働いていました。

ナースステーションでは、常に緊張していました。

先輩の表情、足音、声色。全部気にしていました。

そして次第に、「自分の意見を言う勇気」も、「分からないことを聞く勇気」も消えかけていました。


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真面目な人ほど追い込まれやすい

私は、真面目で責任感が強い人ほど、こうした環境で壊れやすいと思っています。

  • 迷惑をかけたくない
  • 期待に応えたい
  • 頑張れば認めてもらえるはず

そう考えるからこそ限界まで耐えてしまうのです。

私自身も、本当の最初の頃は「辞めたい」より「もっと頑張らないと」の方が強かったです。

だからこそ、気づいた時にはかなり追い込まれていました。


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「どこへ行っても同じ」ではなかった

違う職場で楽しく働いている同級生もいるのに、なんで私はこんなに嫌な思いをしながら働いているんだろう…

久しぶりに連絡があった同級生から楽しそうに働いてる様子を聞いて、羨ましく思うことがありました。

「私もそんな環境で働きたいな…」そう思ったのがきっかけで転職サイトに登録しました。

  • 丁寧に教えてくれる
  • ミスがあっても怒鳴られない
  • 緊張せずに相談できる

担当者とのやり取りを進めて転職した先で、そんな環境に落ち着くことが出来ました。

その時初めて「とんでもなくブラックなところに居たんだなぁ…」と気づき、徐々に自身も取り戻していきました。


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FAQ

Q. これはいじめなのでしょうか?それとも厳しい指導ですか?

患者さんの安全のために、厳しく指導される場面はあります。
ですが、萎縮して質問できなくなったり、「存在感を消して働こう」と思うほど追い込まれているなら、それはかなり危険な状態かもしれません。
本来、教育は「人を成長させるもの」です。
新人が自分を責めながら壊れていく環境は、健全とは言えないと思います。


Q. 自分が仕事できないから悪いだけでしょうか?

新人時代は誰でも未熟です。
ですが、怒鳴られ続けたり、否定され続ければ本来できることまでできなくなります。
私も当時「全部自分が悪い」と思っていました。
でも今振り返ると、問題だったのは“できない新人”ではなく、“新人を萎縮させ続ける環境”だったのだと思います。


Q. 萎縮して質問できなくなりました

それだけ長い間、緊張し続けてきたのだと思います。
人は否定され続けると、「目立たない方が安全だ」と感じるようになります。
その結果、自分の意見も、質問する勇気も失っていきます。
まずは「自分が弱いから」ではなく、「かなり追い込まれている状態なんだ」と気づいてあげてください。


Q. この病棟が普通なのでしょうか?

私は、「新人が萎縮し続ける環境」が正常だとは思いません。
もちろん忙しい病棟もありますが、それでも安心して質問できる環境は存在します。
実際、転職して初めて「こんなに穏やかな職場があるんだ」と驚きました。
今いる場所だけが、看護師の世界のすべてではありません。


まとめ

新人看護師へのいじめが起こる背景には、

  • 萎縮していても関係なく放置される
  • 新人を軽視している
  • 「私の頃はもっと厳しかった」と、同じように新人に当たってしまう
  • 「怒鳴られて育つ」という価値観

などがあります。

そして怖いのは、新人自身が、「自分が悪い」と思い込みながら壊れていくことです。


最後の一言

新人時代の私は「もっと頑張れば認めてもらえる」と信じていました。

だから、苦しくても、怖くても、自分を責めながら働き続けていました。

でも今振り返ると、本当におかしかったのは、“できない新人”ではなく、

新人が萎縮し、存在感を消しながら働くことを当たり前にしていた環境だったのだと思います。

もし今あなたが、「自分さえ我慢すればいい」と思いながら耐えているなら、

どうか、自分を責める前にその病棟の空気そのものを疑ってみてください。

この記事を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。


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